居抜き売却ノウハウ
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飲食店の売却査定・高額で売るには
飲食店の売却査定に伺うと「直感」で感じることがあります。
要は、「高額で売れるか売れないか」売り側の「売るぞという熱意と誠意」を感じるか感じないかです。
買い側には、誠意を感じることは多いのですが、売り側に誠意を感じることは、残念ながら多くございません。
ではなぜ、売り側に「売るぞという誠意」が必要なのか?
それは、有償で居抜き物件を売るという事は、売り側は、商品を売るという事になります。
「立地が良いから高く売れるだろう」とか「内装造作に2000万円もかけたから高く売れるだろう」などの売り側の気持ちは、買い側にとって査定金額には影響してきません。
【つい先日、このような事例がありました。】
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内見前に現地を確認し「場所も気にいったし、賃貸条件も合っている」でも造作譲渡の金額が予算ぎりぎりなので、
内見をして厨房設備や造作の状態を確認して納得すれば、契約をしたいという依頼で内見をしました。
こういったケースの内見依頼は、決めるか決めないか?言わば「本気の内見」です。
内見してみると、シンクの周りには、洗い物が溢れていたり、
フライヤーの周りに何層もの油が飛び散って固まっていたり、
床にゴミが散乱していたり、トイレが汚いままの状態であったり。。。
こういう時、買い側から感じる空気というか「嫌な感じ」の空気(直感)を感じます。
内見が終わり、感想を聞くと、案の定、買い側のテンションが、内見する前と比べ、明らかに下がっているのです。
○内見する前は、、、
『立地も良いし、賃貸条件もあっているからここで決めようと思っていたんだけど...』
●内見したあとは、、、
『ゴミが散乱していたり、不潔な店内の状態じゃ満額出せないよ。』
『でも、半分でOKしてくれるならすぐ契約するけど』
内見するまでは、『予算ぎりぎりだけど、店内の状態が良ければ、決める』というお客様でしたが、
内見してみて『不潔な店内なので、譲渡代金の半分ならやりたい』というテンションになってしまいました。
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売り側にしてみれば、「売ってしまう飲食店舗だし、今更掃除してもしょうがない」
と考える気持ちは分からなくはないのですが、「飲食店を居抜きで売る」という事は、「商品を売る」という事です。
全く印象が違ってきますし、買い側は、売り側の「売るぞという熱意と誠意」が伝われば多少、
相場より高くても売り側の「熱意と誠意」を汲んで高額売却できる可能性が高くなります。
ですから、飲食店を居抜きで売ろうと思ったら「愛情込めて」いつ誰が見に来ても良いように、
店舗をできるだけキレイに清掃しておきましょう。

飲食店を居抜きで売ろうと思ったら、
買い手に好印象を持ってもらうように工夫をしましょう!
1:電灯は新しいものに替え店内中の電気をつけておく。
2:店内を広く見せるために、物を片付けて雑然としている感じをなくす。
3:客席には、物を置かないようにする。
4:厨房回りが、汚れている場合は、クリーニングを事前に入れる。
5:空気の入れ替え、窓を開け採光を入れておく
特に、厨房回りやトイレを事前にクリーニングを入れて、
店内中を「明るく」「キレイに」演出しましょう!
